古き日の大先輩

先日実家に電話したところ、近所のおじいさんが亡くなられたことを聞きました…。
そんな訳で今日はお線香を上げるために実家に帰った訳なのです。
実は私は近所のおじいさんとはあまりお会いしたことはありません。
初めてお会いしたのは私が高校に入学したとき。
偶然、帰り道でお会いして、こんな会話をしたのです。
「私も君と同じ高校に入学して卒業したんだよ」
「いや〜それじゃあ大先輩じゃないですか!」
「そうか…!」
その後、おじいさんは良い後輩が出来たと喜んでいたそうです。
思えばそれ以来ほとんどお会いすることは無く、私は今の広島に引っ越したのでした…。
そして今回の突然の凶報…。人生は一寸先は闇。明日何が起こるかは神のみぞ知ると言いますから…。
どうにもお葬式に参加できなかったことが悔しいです…。


そして本日、お線香を上げるために実家のばあちゃんと共におじいさんの家まで行きました。
おじさんとおばあさんが出迎えてくださいましたね。
「これでおじいさんも安心されますよ…」
おばあさんはお葬式でも涙を見せなかったそうですが、私が訪ねたことで少し涙ぐんでおられたそうです。


今回の件で、胸に痞えたものが取れたような気がしました。
以前「最後の勇気」と言う話を書いたことがありますが、やはり別れと言うものはとても辛いことです。
しかし辛いことを乗り越えることにより、かえって人は成長していくのです。
出会いと別れは表裏一体。あの時おじいさんと会えたから、今回のことがあったのです。
今こうやって別れを哀しむよりも、むしろおじいさんと出会えたこと、私を成長させてくれたことに感謝すべきではないでしょうか…。
先輩、さようなら…そして安らかに!
そして最後の最後まで色々教えていただけて、本当にありがとうございます!


この思い、忘れることも無いようにここに記します…。