もう一つのユウキ

あの日からちょうど一年経ちました。
いつかは来ると思っていた退社勧告…。
あの時退社になりかけていた私を励ましてくれたのも貴方でしたね。
そして私は、貴方に最後にお送りすることになった、あのゲームの歌を思いながら、上層部と戦ったのでした。


輝く未来は 掴んでゆくもの 諦めないで 向かってゆく
あなたが隣に 居てくれるだけで 世界一強くなれちゃうから I‘ll try my best


結局私一人の力ではどうすることも出来ず、退職せざるおえなかった。
「次に似たような仕事に付くかもしれないので、さようならとは言いません。」
この時交わされた約束は、まだ果たされていません。
もちろん、忘れた訳でありません。それ以前に、忘れたくても忘れない思い出だから…これだけは。
そしてあの方はどうされているのか、元気でいらっしゃるのだろうか…。
私のことはもう忘れていらっしゃるのだろうか…。
そんなことを思い出した、入梅の夕方でした…。