夢の終わりはなくて、続く時間…

Kazunには信じてる人がいました。
いつもこの人のこと見て、よく考えていました。
しかし先日「私は居なくなる」と、突然言われたのです。
「(そうか…あと少しとは…)」
思い切って遊びに行きましょうと誘うのでしたがこんな返答をされたのでした。
「私、彼氏ができたの。だからその人が嫌がるんじゃないかな…ゴメン」
「そうですか…分かりました!」
笑顔で別れる私、その時はそれで終わったのです。


しかし、この日になってそれは起きました…。
出勤してみると何だかおかしなムード。
「最近いいことありましたか?」「あの人が誰と付き合ってるか知ってます?」
仕事中、わざとらしくしつこく聞いてくる同僚たち…。
いきなり冷たい態度を取り始める一人の同僚。
馬鹿でも分かるこの状況です…そう、あのことの話が広まっているのです(ついでに私が辞めるとデマまで)
何故、どうして?どういうことだ?
ギャラリーのことは最初からどうでも良かった。
ただショックだったのは…信じていたこと。
あの時は二人しか居なかった…そうなるとあの人が…。
これ以上のことは、考えたくない…。
周りの騒ぎ立てる声の中、そんな考えが頭の中で回っていました…。
その日のことはあまり覚えていません。
そんな永い仕事は終わり、帰り道。いつもなら二人なのですが、今日は独り…。
冷たい夜風を浴びながら、味気ない家路を走る私でした…。


一度、この人とは遊びに行ったことがありました。
あの時のことは何だったのか…。
あの時言われたこと、あの時の笑顔…。
この日も彼女は、何も知らないようにいつものように私に振舞っていたのでした。
本当に何も知らなかったのか、知っててやったことなのか、同情や哀れみなのか…。
私は好きになるよりも「分かり合える・語り合える」ただ、そんな人だと思っていた…。
誘ったのも最後だから、お礼とこれからの話がしたかったから…。
…しかしそんなことは、もうどうでもいい。
もう信じることなんて出来ないから、話すことも私を繋ぎとめることも、もはや何もありません。
失うものなんて何も無いから、覚悟は出来た!
さようなら、友達。
私は振り返らない、今までの全てのこの想いを胸に、新たなる挑戦を始めます。
貴方がいたからこそ、オレはここまで来ることが出来ました。
感謝します…。