声「起きてください！」
夢の中、誰かの優しく温かい声に起こされる。
こんな感じで誰かに起こされると「う〜ん、あと五分…」なんて甘えたくなるが、すっぱりと目覚めたKazunであった。
そうだ、今日は長野の諏訪大社へ参拝すると決めた一日だ！
＜6:30 起床 〜BGM「封印されし神々」(東方風神録・タイトル画面テーマより)＞
昨日は非番で出撃して鎌倉を回り、夜には遊びすぎて、旅行モード発動中とは言えかなりの疲労が溜まっていた。
しかし今回の旅の一番メインの場所にいけると思うと、不思議と疲れも吹っ飛ぶってものだ！
「さて、行きますか！やっぱり今の俺は疲れは知らないぜ！」
〜 関東東海＆信州旅行２００８ 〜
「ユメでユメでみんなと、同じ会話してたよ！ 〜信仰は尊き神の為に…君のその手はそこにある！」
− 二日目・彼の見た二百由旬の旅路 〜はいそこに吹いてますよ、東風です −
＜11:30 長野・下諏訪 〜BGM「神々が恋した幻想郷」(東方風神録・３面テーマより)＞
会社に行く親友と別れて立川駅に移動した後は特急あずさに乗り込みます(余談だが、あずさって結構カッコいい！あの車体もカラーリングが何とも…)
しばらくして下諏訪駅に到着(駅の前にはしめ縄と温泉が湧き出ています)
外は相変らずの悪天候で傘を差して歩くことになりました。
「幸いこちらの諏訪大社は駅からそこまでの距離はない、歩いていくとしますかね」
途中で見つけたせんべい屋の店主の商売の熱意に負けて色々と買い込んだ名物ぬれせんべいを食べつつ、諏訪大社下社秋宮にいよいよ到着！
神社としては大きく、日本最古の神社の一つといわれるだけあって地元の神社とは違った重みや風格が感じられた。
Kazunの生まれは出雲なのですが、地元の出雲系の神様と違った神様が祭られている神社だったからなのでしょうか？
奥には御柱と言われる柱があります。
ここで購入した御守りの中にも、この柱の木片(？)のようなものが入ってるみたいでした。
秋宮の取材終了後は春宮に向かうべく、山道をしばらく歩き続けます。
相変らず降り続き苦しめてくれる雨…。
道に迷うこともありましたが何とか諏訪大社下社春宮に到着！
春宮は残念ながら現在工事中につき、本殿は無し。
臨時で開設されていた場所でお参りを済ませ、ここでも御守りなどを購入。
春秋参拝後はちょうど昼時でお腹も空いていた。
ちょうど良く神社の近くにそば屋があったので、信州そばを食べることにしました。
大盛で頼んでみたんだけど、まさかこんなに量が…(意外な穴場発見？)
(ちなみに奥にあるマンガは魁！男塾)
お腹も減っていたので一気に完食！美味かった！
＜13:30 長野・上諏訪 〜BGM「ネイティブフェイス」(東方風神録・EXTRAボス洩矢諏訪子のテーマより)＞
上諏訪駅に到着すると諏訪湖まで移動します。
ここでは諏訪湖を一周する遊覧船が出ているのだが、この悪天候のせいか乗ろうってお客さんが自分以外一人も居なく乗り難い感じに…。
このまま帰っても面白くないのでネタを探してみると、遊覧船の管理小屋にて間欠泉ソフトクリームなるものが販売されているではないか…！
思わず頼んでみたのだが…すっ、すげぇ！何だこれは！
名古屋マウンテンのデザートに匹敵しそうなこの大きさと大胆さ！
すぐに食べないと手がベトベトになるという危険性！これで500円だという破格の安さ！
結局時間の都合で遊覧船には乗れなかったが、これだけでも来た価値はあった！
上諏訪駅に戻ると全国でも珍しい駅内の足湯によって足の疲れを癒します。
＜15:00 長野・茅野 〜BGM「信仰は儚き人間の為に」(東方風神録・５面ボス東風谷早苗のテーマより)＞
茅野駅に移動しても雨は続いていた。
本来はここでも自転車をレンタルする予定でしたが、鎌倉編同様雨の影響で中止に。
鎌倉編の様にバスを使おうにも、ここでは一日に二本とかそんな極小な割合…。
多少値は張るが緊急事態で仕方ない、ここは思い切ってタクシーにて移動することに決定！
実はこのとき取った行動が、この長野編の運命を大きく変えていくのである。
タクシーで諏訪大社本宮まで頼むと「お参りか！ワシが案内してやろう！」と運ちゃん。
頼る者も無いこの長野旅、ここは申し出を受けることにした。
移動中には諏訪大社の歴史や昔話で楽しませてくれて、予定に入っていなかった前宮に連れて行ってくれる運ちゃん。
運転手「メーターは止めとくから拝んできな」
そんな訳で前宮参拝。
住宅地に囲まれた道の上へと行くとそれはある。
ひっそりとした感じで脇には清流が流れていたり、御柱があったり。
そしてタクシーに再び乗り込み、本宮まで移動。
本宮だけあって、ここがまた広い！
中には多数の社に加え、相撲場なでもあった(夏場とかはお祭りで賑わうんでしょうね)
時間をかけて社を一つ一つ回り、最後に本殿でこれからの運命の必勝祈願！
こうして親切なタクシー運転手さんの助けで諏訪大社上社のお参りが終了し、諏訪大社全ての参拝完了！
「これで終わったか…、何とかなるものですな」
最後にオマケ、思わず写真に収めた絵馬コーナーです。
神社といえば絵馬、絵馬とといえば前旅行でもやってしまった痛絵馬！
今回も前回の「こなたは俺の嫁」同様に色々とありましたね…。
願い事はまぁ色々でした…コミケ当選、東方をクリア、中には既に願い事でないのまでも…。
他にお店の名前が書いてあり、調べたら歴史ある呉服店のホームページが出てきたものまであったのですが…。
とにかく…神様も大変でしょうね！こんな願いばかりだったら！
長野編のラストは守矢資料館です。
諏訪大社の神官さんの記録を残している資料館、それは前宮と本宮の間辺りにあるのでした。
こんな感じの変わったつくりの建物です。
この日はどこかの旅行団体が来ていたらしく、自分も混じって見学をする。
中には様々な資料が置いてあり、剥製とか串刺しにした動物の模型などもありました(生贄みたいなものらしい)
庭の奥には小さな祠があり、職員の人がミシャグチと教えてくれた。
ミシャグチとはミシャグジのことで白蛇の神。
一部の女神転生シリーズでも登場してますね、邪神だけど。
こうして庭園をしばらく回っていると団体は帰り、そろそろ資料館も閉館するということで、自分も帰ることにしました。
そんな時、職員の人(？)とお客さんがこんな会話をされているのを耳にしました。
職員(以下、職)「最近は若い人がよく来て、ゲームに出てるというんですよ」
お客さん(以下、客)「えー？ここが出てるのかい？」
注・厳密には出こず元ネタになっただけです。…というか、誰だよ！そんなこと言った奴は？
そしてさらに…
職「どうにも…諏訪大社も出ているみたいですし…」
客「恐ろしい時代になったねぇ〜」
東方という言葉すら出てこなかったけど、何なんだこの会話は？
もう場所が出てるとか出てないとかは置いといてですね…確かに私もそうだと思いますよ。
↑こんな恐ろしい世の中になってるんですからね(笑)
諏訪大社本宮に一度戻ると最後の参拝と別れし、名残惜しい長野ともいよいよお別れになりました。
茅野駅まで再びタクシーを使って戻ったけど、帰りはゴルゴ系な怖い運ちゃんだったｗ。
行きの親切な運転手さんを指名したかったけど、名前を聞き忘れたのが失敗でしたね…。
そして駅からはすっかりファンになってしまった特急あずさに妙な替え歌を心の中で歌いながら乗り込みます。
「さよならは〜いつまでたっても〜とても言えそうにありません〜♪」
「17時半のスーパーあずさで〜♪私は私はあなたから〜旅立ちます〜♪」
さようなら、親切な運転手さん！さようなら、神様のゆかりの地！さようなら、長野！
ここは絶対にまた行きたいので…また会う日まで！
＜18:30 甲府 〜BGM「スケッチスイッチ」(ひだまりスケッチより)＞
甲府駅にて下車したKazun。
山梨県はひだまりスケッチの主人公・ゆのの出身地だが今回はロケ地巡りなどはなし(実際登場しないし)
さらにここではお館様…武田信玄を奉る武田神社に参拝する予定でしたが、外は既に真っ暗になっていた。
移動も困難であれば、帰りの列車の時間の都合もヤバイ…。
結局駅前のお館様にしかお会いできなかった。
名物料理ほうとうも駅の近くのいいお店が発見できず、結局おみやげコーナーで即席セットを購入。
長野で長居しすぎたのが敗因でしたな…。
まぁ長野は今回メイン張ってて非常にいいところだったから、後悔はしていない。
「お館様、また今度お会いしに伺いますよ…(でもライバルの上杉謙信が先になる可能性高いけど)」
こうして私の長野と山梨の旅は終っていくのであった。
＜20:00 帰還 〜BGM「Ｋ・Ｓ・Ｋ〜キミのその手はここにある〜」(Team.ねこかん[猫]より)＞
この日の旅が終わりに近づいた頃、帰りの列車の中でウトウトと浅い眠りに落ちて夢を見ました。
声「Kazun、貴方は本当に良くやってくれました」
声「こんな雨の中でもよく諦めずにこの旅を終えてくれましたね」
声「この地で経験したことや見たことは忘れないでください…想い出は貴方にとって大切なものになるのだから…」
朝と同じ優しい声…やはり貴方だったんですね、東風谷の神様！
以前も教えていただいたとおり、私は何があっても諦めなかったです。
今回は貴方のための旅、君のその手は…そこにあったのだから。
…とまぁ、この辺の少しはちょっとした妄想(笑)ですけど、人々の温かさや優しさに触れ、友や知り合いの居ない町での旅は成功したわけです！
この旅行をやって一番良かった時間だったと思いますね！
そんな訳で長野にはまた行きたいね！というか、良いところだからむしろ住みたい！
そして二日続きの悪天候も晴れ、明日はいよいよ鉄道博物館のお目見えだ！
帝都の萌える蜃気楼、秋葉原にも久々降り立ちます！
どんな感じかな？博物館は？見つかるかな？珍品は？
青春と(マニア)魂の三日目に続く！
