低予算旅行EX 〜四国完結・二日目

旅は二日目、高知のホテルで目覚めたKazunだった。
昨夜は雨が降っており、今日は天候も悪くなるとか言われていたが、この日はギリギリで晴れ。
良くはないが悪くもない感じだな、この状態がこのまま続けばいいのだが。
そんなことを思いつつホテルから出発したら、先ず高知で日曜日に開催されているという日曜市を見学する。

そこでは農作物から骨董品、中にはお祭でよく見られるような屋台が並んでいたのだった。
自分は市場とかあまり行ったことはないのだが、活気のあると言うのはこんな感じなのだろうか?
そして牛カルビ串とうなぎ串を買い食いして、少し贅沢。
う〜ん美味いぜ!いいね!日曜市!


高知駅からは特急南風に乗り込み中村駅に移動、そして在来に乗り換え。
こうして二時間あまり列車に乗り続け、四国最南端の駅・宿毛駅に到着した。

そこからはバスに乗り換え、揺られること50分…着いたバス停は御荘と言う。
今日の目的は紫電改展示館、南宇和島にて日本で唯一存在する紫電改を見ることだった。
ここからはもう歩くしか手段は無い、己の足だけが頼りなのだ。
早速移動しようとスマートフォンの地図を見たが、正直方角とかがよく分からなかった!
幸い近くにあった交番にて道を聞くと、どうやら山登りもしないといけないようだった。
そんなことは聞いてない!しかしここまでやったんだから行かなければ!
こうして果敢に一歩踏み出したKazun。

道中午前八時から開くダイソーを見つけて珍しいと思いながらも、ひたすら歩き続ける。

標識を見るにはまだ距離があるな…確かに遠いぜ。


この日の気温は28〜30℃…天候が曇りとは言え暑くには変わりない、斜面の道路を歩くのはなかなか辛いものがあった。
途中からは聞いたとおりに山道への入り口があり、休憩してから入る。
バス代のためお金崩そうとジュースを三つ購入してたが、何気にここまでで半分くらい飲み干していた。
山道では多少は涼しくなったのだが、Kazunは山道に慣れていなかった。
やぶ蚊などに加え、歩き難い地形で気が付けば足が痛くなっていた…。
ここしばらく夜のランニングもやってないからなぁ…体も鈍っていたか!
山頂まで15分の看板も嘘だよな、もう30分はかかってるやん…。
そんなこんなで最後には道になっていない場所を歩き、ようやく山頂まで到達!
眺めのいい日は九州まで見えるらしいがこの日は曇り、海も大荒れだったけどそんなことはどうでもよかった。
目的は紫電改展示館のみ、ここから250メートルか。



いよいよ到着した紫電改展示館に入ると、中に入るとお客は自分ひとり。
そして受付にはおばあちゃんがいた。
まぁ人がいないのは平日でかなり辿り着きにくいスポットだしな…そんなことを思いつつ中を回遊する。


復元された紫電改、なかなか大く迫力があった。

これは燃料タンクの一部らしい。
昔ゲームでドロップタンクという装備があったが、それ関係なのだろうか。

松山基地の模型再現、凄い!

海中から引き上げの様子。

これは紫電改の機銃部品である。

天山のプロペラなんてのもあった。

そして伝説の紫のマフラー(実は俺も写ってるけど気にするな!)
松山の防空隊の方々はこれを身に着け戦ったのだろう。

中には解剖図や取扱説明書のコピーなんてものまであった。
昔の軍人の方々はこれを熟読していたのだろうか?
お土産コーナーでは色々と面白いものがたくさん!

しかし20ミリ砲弾梅ってなんだ?
他にはここで掲載できないのですが、ちばてつや先生から贈られた色紙なんて物もありましたね。
こうして名残惜しいものの時間は非情、次のバスの時間は刻々と迫っていた。
最後にはお土産をどっさり購入して帰ることに。
まぁこういったところはいつまでも残しておくべき、少しでも協力させていただきますよ。
あと…写真で拝見した未帰還の松山の防空隊員の方々へ…御冥福をお祈りいたします。


帰りはさすがに時間の都合や体力も低下していたのでタクシーとバスで帰還。
タクシーの運ちゃんがまたいい人でかなり楽しかったですね!
再びバスと特急を乗り継いで高知に帰ったころには夜になっていました。
今日の締めは夜の高知を探索。
前回書いたように19時過ぎるとどんどん店が閉まっていきますが、ここはあえて探求だ!
そんなこんなで歩き続けていると、ウルトラマンの専門店を発見!
「そういや高知にもあったんだよな、何か買っていこうか」そう思い入店したが、このお店は20時で閉店らしい。
店員さんも忙しく閉店処理をしていたのでそそくさと退散したのだった。
まぁ無理矢理何か買ってよかったんだけど…欲しかったな、ウルトラセブンのメガネケース…。


その後は芋けんぴアイス、カツオのたたき丼と名物料理を食し、夜の高知城を眺めて帰るのであった。

ライトアップされた高知城…思えば城を見上げるのも久しぶりだった。
こうして見知らぬ町の道を歩きながら、この日の旅は終わっていく。
しかしながらホテルの道と逆方向へ歩き続け、帰るのは遅くなってしまうのであったw。