低予算旅行F「宮崎・高千穂編」Part2

旅は二日目、朝からハイテンションなKazun!
「わははははは!今日も元気に行ってくるぜ!」
5時過ぎにホテルをチェックアウトし駅に移動、6時の始発特急に乗り込んでいざ延岡・高千穂へ!
車窓から見える外の景色はまだ薄暗かったのだが、進むにつれて徐々に夜が明けてくるという神秘的な風景が見れた。
「おお!我が旅の栄光をあらわしているみたいだぜ!」
元気付くも、しかしながら延岡駅で待っていたことは…。


延岡駅に到着すると先ずはバス乗り場を探して歩く。
見つからないと思って探していたところ、突如声をかけられた。
相手はこの地方のタクシー運転手らしく、バスの乗り場だけでなく高千穂の地図もくれて案内してくれると言う。
やけに親切なのが気になるのだが、これは一体…?
怪しいと思ったとおりか?途中からタクシーで案内すると言う話に切り替わっていた。
「早朝にいきなり知らない旅人に声をかけてくる運転手が信用できるわけないじゃない!」
「ああ。きっとこの運転手、ここに来た旅行者全員に同じこと言ってるぞ」
しかもそろそろ時間なのになかなか離してくれず、挙句の果てには「(自分は見たくも無いと思ってる)名所を案内して一万円」とか言い出す始末。
すかさず「一万円は予算オーバーなので無理ですね」と答えたのだが、聞いてなかったの様に構わず話を進め続ける相手。
もう聞く気がなくなって見るからに嫌そうな顔をして「あー」とか適当に返事するKazun。
まさかこのまま時間経過させてバスに間に合わなくするのが狙いか?(ちなみに次のバスは一時間後)
そんな時に相手は「運転手と相談する」とか言って、どこかに消えたのだった。
Kazunはその場から静かに立ち去った…まぁキレるとか逃げるとか無視するとか方法はあったが、どれも感じは悪いからね。
なるべくなら戦いは避ける、お互いに感じの悪い終わり方はしない、これこそ私の旅情と言うものよ。
こうしてバスの窓口で往復乗車券を買い用を足すためにトイレへ…しかし!
先ほどのタクシー運転手がトイレにまで乗り込んできてドヤ顔でVサイン!「値段はこれで良いと言ってました!」とのことだった。
「二千円ですか?」とボケたい気もしたが、先ほどの話から二万円と言うことなのだろう。
正確な値段も言わずにVサインで来るとか、何かあざといよな。
しかも自分で勝手に相談したとか言って二万円…俺自身が交渉してないので怪しすぎる。
もしも乗ってしまって終わりに「三万円です。はぁ?そんな人の事は知らんよ!」とか言われたら、それこそ無事で帰れなくなる。
大体どうして行きたくないところまで案内されて、しかも今回の旅行に導入した40%もの予算を今ここで使わなきゃいけないんだ!第三者が俺の旅行の主導権を握って邪魔をするんじゃねーよ!
怒りのボルテージが上がるKazun、しかしこれは俺の旅行だ…旅情を忘れてキレるわけにもいかない。
引きつった顔をしながら「申し訳ないんですが結構ですから、用を足しているので帰ってもらえませんかねぇ?」と断る。
すると「さっきの資料も渡さないといけないし…まだオススメしたいスポットもあるし…」相手はこの場に及んでまだやる気だった。
ここで抑えていたものがはじけた瞬間であった…Kazunは大激怒してしまったのだ。
「いいから帰れって言ってんだろ…とっとと消えろ!」
まぁ色々と責めまくった気もするが、ここで書くのはとりあえずこれくらいにしておこう(覚えてないのもあるし)
「その場しのぎのいい人ぶりだけで、本当は自分の勧誘が悪いなんて微塵も思ってなことが丸分かりだな」
「ふん、いい人ぶっただけの金食い虫に用は無いのよ。てめーはその辺の頭の悪い成金旅行者と乳繰り合ってろバァァァカ!」
「既に目の前から居なくなった運転手を罵りまくるKazun、最悪過ぎるw」
延岡や高千穂に行かれる皆さんもこういったしつこい勧誘には気をつけましょうね!
特に延岡駅を出て右の方向に行ったら搾取攻撃があって危険ですよ!
そしてここまでたまたま読んでいた「僕は友達が少ない」のネタで書いてしまったw(部室で初めてギャルゲーやってた話より)


ハプニングもあったが何とか高千穂に到着した。
ちなみにここでの気温は何と0℃!さすがは山の上、寒い!
バスターミナルの近くの案内所で地図を貰ってからは近くの高千穂神社目指して移動する。

朝早かったので神社もまだ掃除中だったようだが何とか御朱印と御守りを頂いた。
その後はやってきたバスで天岩戸神社へ。
一先ず神社は通り抜けてそのまま奥にある天岩戸安河原に行ってみる。

道中の茶店で休憩しつつ歩き続けてその場所へ到着した。
重々しい空気、さすがは神域か?しばらくうろうろしてたらツララが落ちてきたんだけど、警告とかじゃないよね?
最後は神社に戻って天岩戸を拝見。

ここでは頼めば神社の人が案内してくれるので御朱印をお願いして案内してもらう。
感想としては木々の覆われたところにぽっかりと穴が開いているような感じだった。
たかが穴かもしれないけど、それでも凄い感じはするなぁ…中はどうなっているんだろうか?
この辺永遠の謎であると思いつつ見学を済ませて御朱印を受け取り神社を後にした。
その後バスセンターに戻るも次のバスは一時間以上と時間が余っていたので荒立神社に行く。
ここは芸能の神様を奉る神社でもあり、有名人がお忍びで来ると言う密かなスポットでもあった。
この日はたまたま地元のテレビ局も来ており、東京から来たという人にインタビューされていた。
いらっしゃった神主さんがいい人でお茶を御馳走になりました。
皆さん!高千穂に来たら是非とも荒立神社を参拝してみてください!
天岩戸や高千穂峡など有名なところもありますが、荒立神社にも参拝を!

(ちなみにこの写真は道中で見た郵便ポストを持ってる木人である、何か凄いのであえて載せてしまったw)


こうして帰りのバスで延岡に戻り、次の電車を待つ(時間は一時間くらい)
朝のタクシー会社に近づいてみたが例の呼び込み運転手は居なかった。
ちっ…残念だな、色々とお話してあげようと思っていたんですがね…ふっふっふ。
在来で高城駅まで移動してホテルへ。
ホテルではすっかり疲れ、カプセル内で横になったらいつの間にか寝落ちしているのでした。
そういや今朝は早かったし、昨日はあまり眠れなかったし、結構疲れてたんだよね…。
そして俺のはがないの表紙によだれが…貰って付けてて良かったブックカバー!
しかしながら今回の旅はこのライトノベル大活躍ですね、まさに今回のMVPだな。