業務日誌 〜三回目は死の香り

この日は泊まり、券売機見習いの三回目でした。
見習いももう三回目になり、この日は自分単独で戦うことに。
「こうなったらやるしかないな!」と気合を入れて一生懸命やっていたのですが、やはり時間がかかってしまう。
そして途中から時間がないと結局割って入ってくる先輩…。
おいおい、これじゃあ意味が無いんじゃないですか?
しかも見てたらまだいくつか教えてもらってないこともあったような〜?
夜は販売所に入ることになるが、ここで失敗してしまう。
締切の処理をすることになるのだが、入力ミスをしたまま進んでしまい、もう戻れない状況に…。
「ちっ…なんでこんなことになるのかねぇ…。こんなんになるなら最初から販売所にもっと入れてくれよ…」
後処理に時間がかかり休憩時間も削減され、悔やんでも悔やみきれないミスとなってしまった…
自分に非があるのは確かだが…とりあえず書かせてください、このシステム自体もおかしいと!
一度その処理を実行するともう戻れなくなるんて、それなんてオワタ式よ?
誤操作とかしたら悲しすぎるだろ?ハッキリ言って便利性のないシステムとしか思えない!
まぁ文句言っても仕方ないし次から気をつけるしかないな…。
この後は挽回しようとやる気が上がるも、所詮は焼け石に水ということが後で判明するのであった。
先輩のまた時間が無い発言とかあったし…。


そして翌朝。
精算所から始まった一日であったが、先生の先輩がやたら神経質と判明する…。
ブラインドの紐であれだけしつこく言われるとは…。
その後は再び販売所に入ることとなり、そのまま何も無く終わったかに見えた。
しかし提出書類に印鑑を押し忘れてしまい、現場監督の人に怒られてしまい憂鬱に…。
「お前は大丈夫なのか?この業務はワシに聞いても分からないぞ!」
安心しろ、絶対聞かないから。
いざとなったら居残り残業で引継ぎの人に聞くよ…。


これでようやく終わったかに見えたこの仕事。
すっかりくたびれたのだが、待っていたのは休息や癒しではなく、残業であった…。
「また残業…」いつもみたいにやる気にはなれないのであった…。
「警察になったらどうなるんだろうな…こち亀みたいな馬鹿な毎日でも遅れないかなぁ…」
何かこんなことまで思ってしまった…まぁこの話もまた別の話ということで?
こうして三回目はグダグダでズタボロになりながら終了した…。
しかしなぁ…何でいきなり入れられて、知らないことを数回だけさせられたていきなり本番なんだよ…。
しかも社員に聞いても分からない、券売機しか分からない専用業務…。
「僕たちが何とかしなければ、この駅は崩壊するのです。ふっ…困ったものです」
冗談やっても仕方ないけど、やれやれだぜ…。
次回、見習い最終回!Kazunは生き残ることができるか!?